2022年9月上野硝子工業株式会社様は自社の事業デジタル変革プロジェクト「G-PAT」をスタートしました。この中で業務中核を担う「納期管理システム」へdbActableを採用し、再整備を実施しました。
今回は本システムのプロジェクトリーダーである事業管理部DX戦略室の今村様に、リトルソフト担当営業の竹林(以下、竹林)がシステム化に至る背景や課題、システム選定のポイント、導入成果や今後の展望などインタビュー致しました。
竹林:システムに至る背景と課題について教えてください。
今村様:弊社が取り扱っているガラスの多くは完全受注生産品で、納期が決まる前にご注文いただくことがほとんどです。
そのため、ガラスの搬入までに納期変更が頻繁に起きるので、その度各関係者であるメーカーや運送会社、お客様に対して連絡して問題がないよう調整しないといけません。
連絡手段としては、メールや電話、FAXが多いのでとても非効率であると感じていました。
アナログな手段では「タイムリーな情報共有ができない」「水掛け論になる」「そうした問題の改善したいけどデータが残らないので分析が難しい」など、色々な課題山積みになってしまったので、今回DXを進めるための第一歩として、この業務のシステム化をしようと決定しました。
今村様:選定の決め手はリトルソフトさんへの信頼と、dbActableが業務に合わせながら柔軟に利用できるなと確信したからです。
弊社は今回のようにシステム化をするといったことが初めてだったので、一緒に色々と時間をかけて考えて頂いたのでとてもありがたかったです。
導入決定前の段階で数ヶ月、業務の全体像の洗い出しやそれにあったシステムの提案などを繰り返し検討して頂いて、弊社でも気づかなかった問題や解決策を見つけてくれたりしたのでとても信頼できるなと感じました。
竹林:業務にあった提案が出来て弊社も嬉しい限りです。他にdbActableを選んだ理由はございますか?
今村様:はい、他に機能面として閲覧制限ができるというのもdbActableを選んだ理由の一つです。先程も話しましたがガラスの搬入する際に関わる人が多いので「相互確認したい情報」「特定の関係者だけに見せたい情報」といった分けることが必要になるので、自由に閲覧制限をかけられるのが今回求めていた仕様の一つだからです。
今村様:これまで納期に関する情報は基幹システムに管理され、特定の社員のみがアクセスできるので、そこから得られる情報を使ってお客様にサービスすることを関係者全員ができるわけではありませんでした。
その点dbActableを導入することで、関係者が必要なデータにアクセスできるようになったので現場からも好評です。また当初の狙い通り相互確認ができるようになったので、取引先である配送会社も迅速に情報を確認できるようになって働きやすくなったと評価をいただいています。
やはり各関係者で迅速に情報を確認し合えるようになることで業務の効率アップが実現できて、システムを導入してよかったなと実感しています。
導入後に見えてきた課題に対する改修も終わり、ようやく本格導入という形で各関係者にシステムの浸透を行っているので、近い将来に情報系統の一本化がさらに進むと期待しています。
今村様:今後の展望としてDXを推進すべく色々システム化したいなと考えていますが、まずはモバイル化や掲示板を活用したいなと思っています。
今開発しているシステムはパソコンやタブレットが拡充していますが、モバイル版の対応がまだできていないので、現場向けにしっかりと作り込みたいですね。
また、メーカーに関してのお知らせを掲載する場所に掲示板を利用したいと考えています。お客様と話しているときにメーカーからの情報が伝わっていない場合が多いので、「この製品は納期遅延が起きています」「この製品が納品できる時期はこれくらいです」といったような情報を伝えることができるようにしたいですね。
竹林:引き続きモバイル対応や掲示板作成もしっかりとお手伝いさせて頂きますね。最後に何かございますか。
今村様:今回は納期管理システムという形で導入しましたが、システム化の部分をさらに広げて他の作業も効率よく働けるようにしていくのが理想です。というのも、硝子業界全体にはアナログの部分がかなり残っているので、上野硝子が硝子業界のDXの牽引役になれれば良いなと考えているからです。
そのためにも、リトルソフトさんにこれからも色々とお手伝いして頂くと思いますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
竹林:はい!こちらこそよろしくお願いいたします。
ーー 上野硝子工業株式会社様、今回お話を聞かせていただいてありがとうございました!
上野硝子工業株式会社は令和5年で創業140年迎えました。“光と空間の総合技術会社”として、各種建材に関する設計、提案、製作、施工、メンテナンスに至るエンジニアリング機能を発揮し都市環境の創造を通じ社会に貢献しています。